更年期障害

東洋医学では、更年期症状は「気」「血」「水」の異常として考えます。女性ホルモンが減少することによって自律神経が乱れ、のぼせやほてり、冷え、発汗などの症状が起こります。また、仕事や家庭環境によるストレスなどの影響でイライラしたり、憂うつになってしまったりなどの精神的な症状がみられることもあります。

最近では30代や早いと20代から更年期障害のような症状を訴えるひとが増えてきています。このような若年性の更年期障害は、医学的にははっきりした病態はつかめていないのですが、過度のストレスやダイエットなどによる体重減少によって、エストロゲンの分泌が一時的に低下して起きるものと考えられています。

このように9割近い女性が不調を感じる更年期障害ですが、症状が悪化する原因のひとつには生活習慣も影響します。更年期を楽に過ごすためのセルフケアにはどんなものがあるのでしょうか？詳しく見ていきましょう。

更年期は、仕事や家庭環境によって過度なストレスがかかりやすかったり、体力や気力が低下しやすくなってしまいます。もし睡眠不足を感じているのであれば、先ずは30分でもよいので早めに寝ることによってからだの疲れを回復しておきましょう。

運動をすることによって血流がよくなり、自律神経のバランが整います。その結果として、ストレスの解消や更年期の不調を和らげる効果が期待できます。ウォーキングやジョギングなど、ムリのない範囲で運動を始めていきましょう。

三陰交（さんいんこう）

顔や上半身が熱くなるホットフラッシュや月経痛などに効果が期待できるツボ。

ツボの位置：内くるぶしから指4本分上で、骨際にあるツボ。

関元 （かんげん）

気の不足を補い、ホットフラッシュの原因となる冷えやのぼせなどの血行不良を改善するツボ。

ツボの位置：へそから指4本分下がったところにあるツボ

太衝（たいしょう）

精神を安定させる肝経のツボ。更年期によるイライラやのぼせなどの症状の緩和に効果が期待できる。

ツボの位置：足の親指と人差し指のあいだ、足首側になぞって指が止まるところのくぼみにある