東洋医学の視点から解説
暑くてもほとんど汗をかかないひとっていますよね。なかには運動をしてもほとんど汗がでないとか、顔からはでるけどからだからは出ないなど。
わたし自身は暑ければ汗をかくし、運動をすればしっかり汗をかきます。
じゃあ、汗をかかないのはなぜかというと、それは水分代謝がわるくなってしまっているからであります。
汗がでないのは胃腸が悪いから?
本来、水分は胃や腸などの消化管から吸収してからだに行きわたります。
そして、水分というのは失われた分とバランスをとらなければいけないため、健康な成人であれば1日に少なくても約2㍑の水分をとることが好ましいとされています。
からだにとっては、水分を節約してつかうよりも、あまった分を排出するほうが楽なため、水分はすくなすぎるよりもとりすぎの方がよいのです。
1日2㍑という話はこういった理由があります。
ただ、ここでひとつ大事なことは、これは「健康な成人」の場合ということです。
胃腸が弱いひとなど、消化管の働きが弱っているひとや体質的に胃腸が弱いひとなんかは、そもそも水分の吸収がうまくできていないので、水分代謝に異常がおきて、からだの中に水分が停滞してしまいます。
この状態を東洋医学では水毒と呼んだりします。
そして、汗をかかないひとは、この水分代謝が悪くなっている状態であるといえます。
こういう場合、大事なことはからだを冷やさないことです。
寒い季節や夏場のエアコンなど、外気温の冷えからからだを守ることはもちろん、からだのなかも冷やさないように注意しなければいけません。
アイスとか冷たい飲み物、アルコールなどは胃腸を冷やします。あとは特に女性でおおいのが、サラダ類の過食。
たしかに生野菜には豊富なビタミン類などの栄養素が含まれているのですが、生野菜はからだを冷やしてしまいます。
あとは刺身など。
つまり生ものはからだを冷やすということであります。
胃腸が冷えると、消化吸収に影響を及ぼしてしまうため、水分代謝がわるくなってしまいます。
汗がでないというひとは、先ずは、こういった食生活からの見直しが大事になってきます。