東洋医学の視点から解説
みなさんは、動き始めのときに「よいしょ」とか「よっこいしょ」なんて掛け声を、無意識のうちに発したことなんてありますか?
わたしは、毎回ではありませんが、ある年齢ぐらいになってからついつい発するようになった記憶があります('Д')
この無意識の掛け声を発すると、よく「年寄りくさい」などと言われることがありますよね。だから言わないようにしよう、なんて言う方もいるぐらいです(^-^;
では、なぜこの掛け声はついつい無意識で言ってしまうのでしょうか。
東洋医学の視点から解説してみたいと思います。
みなさんは、ポジティブとかネガティブっていう言葉って聞いたことがありますか?前向きな考え方をポジティブ、後ろ向きな考え方をネガティブって言ったりします。
東洋医学では陰(いん)と陽(よう)という考え方があって、自然界では日の当たる部分を陽、カゲになる部分を陰となります。そして、自然界にはこの2種類しか存在しません。さらにこの現象を、人間のからだにも当てはめて考えます。背中は陽、お腹は陰、頭は陽、足は陰など、いっぱいあります。これを陰陽論といいます。そして、陰はネガティブ、陽はポジティブって考えたりもします。
つまり、からだの中には陰の気と陽の気というのがそれぞれあって、交じり合っているのが元気な状態なのですが、からだが疲れていたり、年齢を重ねてくると、少しずつ陰陽の気が交じり合わなくなってきます。
このような時からだはどうするのかと言うと、何か行動をおこそうと思ったときに「よっこいしょ」といって、気を合わせます。
これが「気合い」です。
武道などでも集中したり、力を込めるときなどに、この「気合い」という言葉を使いますよね。
そう、つまりよっこいしょという掛け声は「気合い」いれている、ということなんです。※諸説あり
ということで、今回は「よっこいしょ」についてのお話しでした。