東洋医学では、胃や腸のはたらきを「脾(ひ)」とよびます。脾がしっかりはたらくことで、「気(き)・血(けつ)・水(すい)」といった、からだをめぐるエネルギーやうるおいがうまれ、ホルモンの流れもスムーズになると考えられています。
反対に、脾がよわってくると、疲れやすくなったり、冷えやむくみ、気分のゆらぎなどの不調があらわれやすくなります。
現代医学でも、「腸とホルモンのバランスの関係」はとても大切なテーマとして注目されています。
たとえば、腸内環境がみだれると、女性ホルモンの代謝がうまくいかなくなり、エストロゲンのバランスがくずれやすくなることが分かっています。
また、腸は「第二の脳」ともよばれ、自律神経ともふかく関わっている大切な器官です。腸のはたらきがととのうことで、ホルモンや自律神経も安定しやすくなります。
朝食を抜かずにきちんと食べることは、胃腸に規則正しいリズムを与えるうえで大切です。こうした習慣は、自律神経のバランスを整える助けにもなります。
納豆、味噌、ぬか漬け、オートミール、根菜類などを日常的に食事に取り入れるのがおすすめです。
薄着や冷たい飲み物、長時間座りっぱなしの姿勢には注意しましょう。お腹まわりが冷えると内臓の働きも低下しやすくなります。腹巻を使ったり、カイロや湯たんぽなどでお腹をやさしく温めてあげるのも効果的です。
むかしから「足三里にお灸をすえると長生きする」とも言われる有名なツボです。胃腸機能の改善、免疫力アップ、疲れにくいからだづくりに効果が期待できます。
膝のお皿の下、外側のくぼみから指4本分下のすねの外側
親指で「気持ちいい」と感じる強さで、5秒くらいグーッと押す。3回くらいゆっくりくりかえす。お灸ができる人は、温めるのもおススメです。
みぞおちとおへそのちょうど中間あたり(お腹の真ん中)
胃の働きを整え、胃もたれや食欲不振、ストレス性の消化不良に効果が期待できます
指の腹でやさしく円を描くようにマッサージ。温めるのもよいでしょう
おへその左右、指3本分外側あたり
腸の動きを整え、便秘・下痢・ガス張りなどに
お腹が冷えているときは、温灸やカイロで軽く温めるのが効果的
院長の塙です。
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